2016/09/03~04にSmartNews(スマートニュース、スマニュー)で紹介されました。ありがとうございます。
はじめに
昨日のロシアW杯アジア最終予選、非常に残念な結果でした。もし金崎選手が出場していたら、試合に勝っていたかもしれないと思うとなおのこと残念です。
ところで、金崎選手が出場できなかった理由。
それは、ケガでも、イエローでもなく、キレたから。
Jリーグの試合で石井正忠監督にキレたからです。ただ、それだけです。キレたのは数秒。その後、怒りをぶちまけたそうですから、数分かもしれませんが。
たった1回キレた。しかも試合中、公衆の面前で。そのビデオを見たハリルホジッチ日本代表監督がその行為が代表選手にふさわしくないと判断、代表メンバーから外されたのです。
キレるの定義もいろいろあると思いますが、今回は一番ダメなパターンのキレ方です。顔を近づけて発狂する系です。
あるブログによると、金崎選手は、多少キレやすい性格のようです。こういうタイプの場合、おそらく怒りをコントロールする方法を学ばなければ、どんなに才能があっても、同じ失敗の繰り返しです。もったいない。あなたは、どうですか? わたしも、キレやすいタイプで随分と苦労してきました。
では、どうやって怒りをコントロールすれば良いのでしょうか。今日の記事では「アンガー・マネジメント」のメソッドの一つをご紹介しましょう。
まず、怒りを感じたときこそ、本来の目的を思い出す。
まず、怒りを感じたときこそ、本来の目的を思い出す。
というメソッドです。
- たとえば、クルマが割り込んで来たとしましょう。
1.クルマが割り込んできた<事象>
↓
2.ズルはダメだ。報われるべきでは? <解釈と意味づけ>
↓
3.ズルは許されない。割りこませるものか。 <怒り>
↓
4.車間距離を詰める。<行動>
↓
5.場合によっては事故になる。<結果>
自分の運転の目的は制裁をすることだろうか。それとも、目的地に着くことだろうか。と考えるクセをつけるのです。
キレやすい人は、怒りによって本来の目的を見失いがちなのです。普段から、目的を見失いがちなので、ここぞという時に大損害をもたらします。
たとえば、アンガーマネジメントでよく出てくる事例で、元サッカーフランス代表のジダン選手(当時)の失敗が取り上げられます。
ジダン選手は、2006年のワールドカップの決勝、イタリア対フランス戦で、イタリア代表のマテラッツィの侮辱発言(人種差別とも言われている)にキレて、頭突き。一発退場になり、フランスは敗北したのです。
もし、ジダン選手の頭突きの「目的」が「人種差別撤廃」であったなら、ある意味目的は達成されていたかもしれません。でも「優勝」という目的を忘れていなければ、怒りを抑制できたでしょう。
- では、金崎選手の場合はどうでしょうか。
1.選手交代を告げられた。<事象>
↓
2.不当な交代だ。嫌っているのか?<解釈と意味づけ>
↓
3.反撃しなくては。<怒り>
↓
4.罵倒する。<行動>
↓
5.監督と決裂。<結果>
目的は決裂することだったのだろうか。それとも、チームとして勝利することだったのでしょうか。
怒りを感じたときこそ、本来の目的を思い出す。とても大事なメソッドです。
ただ、そもそも選手交代の際に、「不当な交代だ」、「反撃しよう」、という解釈をしなければ、そもそも怒らなかったはずです。
どうすればいいのでしょう。続きは「アンガーマネジメント」という認知行動療法の本を読んで見てください。