発達障害のメソッド

ADHD、アスペルガーと向き合って42年。身につけたメソッドを公開します。(「アスペルガーのメソッド」を改名しました)

スーザン・ボイルとアスペルガー症候群の癇癪(かんしゃく)問題

「感情が爆発した」スーザン・ボイル。

2016年04月30日のTechinsightの記事で、アスペルガー症候群であることを公表しているスーザン・ボイルの「事件」について載せられていました。ちょっと気になる記事だったので、書いてみようと思いました。

記事の内容としては、
「空港ラウンジで、感情が爆発し『何も悪いことはしていない』と連呼。警察が介入する騒ぎになり、ラウンジから締め出された」というもの。
詳しくご覧になりたい方はこちらから。

スーザン・ボイルといえば、遅咲きの天才歌手というイメージですが、アスペルガー症候群であることを公表したのが、2013年。50代にして、アスペルガー症候群と診断され「救われた」のだとか。その時、こんなコメントもしていました。

「一番良い方法は、サッと立ち去ること。たとえば気分が激しく揺れ動くときは、立ち上がってその場から離れるのよ。」

これ、アスペルガーの癇癪(かんしゃく)を未然に防ぐ基本中の基本なんですが、立ち去れないこともあり、うまく行かないことも多いのです。現実って厳しいですね。

癇癪(かんしゃく)だけは、どうにも防げない。

メルトダウン、パニック、発作、爆発… 呼び方はいろいろ。

スーザン・ボイルだけでなく、多くのアスペルガー症候群の人がブログや本の中で告白する「癇癪(かんしゃく)」。人によっては「爆発」だったり、「メルトダウン」、「パニック」、「発作」などと表現するその症状に悩んでいます。

癇癪(かんしゃく)以外の方法には、知能の高い部分で対処。

多くの体験談を読む中で、アスペルガー症候群の様々な症状に対しては「人それぞれの知能の高い部分でカバーすることによって」上手に対処できるのに*1この「癇癪(かんしゃく)」に関しては対処が難しいと感じている方が多いと思います。わたし自身、アスペルガー症候群と診断されてから、ほとんどの症状に対して自分なりの対処法を見つけました。しかし、癇癪に関しては、いまだにその出現を恐れています。※すべてのアスペルガー症候群の患者に癇癪(かんしゃく)があるというわけではありません

たった数分の出来事が、人生を台無しにする。

2歳児の癇癪(かんしゃく)と大差ない。

小さい子、特に2歳児に多い、癇癪(かんしゃく)。子どもが「ギャー」とか、「ワー」とか言っても、「ああ子どもが騒いでいる、うるさいな」で済みます。しかし、大人になってもそういう状況なのでは、まさに「発達障害」と言うしかありません。2歳から成長していなんじゃないか… 自尊心はボロボロになります。自分の自尊心だけで済めばいいですが、時と場所を誤れば、警備員や警察のお世話になるということも出てくるのではと考えると不安でいっぱいです。

大のオトナが癇癪(かんしゃく)。世間の目は冷たい。

反射的な爆発、つまり癇癪(かんしゃく)は、TPOを無視して反射的に発生します。爆発すると、地響きのするような声で怒鳴ったり、物を投げたり、自分でも信じられないような内容の言葉を発してしまいます。怒鳴らないように抑えると代わりに動物的な唸り声が出てしまいます。本当に死にたくなります。取引先などにこれをやってしまうと、もう取引は終わります。たかだか10秒から長くて3分の突発的な怒りの衝撃波が、人生を台無しにします。いままで応援してくれていた人たちも「ヤバイ、こいつと関わらない方がいい」と離れていきます。仮に「人格者」と思われていたとしても、この1回の爆発が人間関係を破壊してしまうのです。

アスペルガー症候群の癇癪(かんしゃく)の対処法を見つける

40、50代を楽しむためにも必要なメソッド。

もっとも70歳くらいになって癇癪(かんしゃく)を起こしても、しょうもない爺さんで済むのでしょうが、70まで待つことはできません。40代、50代という人生の真ん中を、定型社会の中で上手にやって行きたいと思っているのです。何としても、解決策を手に入れていきたいと思っています。この努力が実って、もしかすると、そのうち発表できるかもしれません。

 

読んでくださり、ありがとうございました。

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*1:発達障害は知能に偏りが見られます。簡単に言えば計算はすごく得意なのに、暗唱はすごく苦手といった具合です。この偏りが大きければ大きいほど発達障害の症状は重くなると言われています。発達障害者の中にはこの得意な分野を活かして、発達障害の様々な症状に対処している人も少なくありません。