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アスペルガーのメソッド

Methods of Asperger

自閉症、アスペルガー症候群の人は、本当に目を合わせられないのか?

先生:「先生の目を見てきちんと話しなさい!」

わたし:「じーっ・・・」

先生:「なんですか、その目は!」

わたし:「・・・」

幼児期に目を合わせられないというアスペルガー症候群の人は少ない

時々アスペルガー症候群の症状として「アスペルガー症候群の人が他の人と目を合わせるのが苦手」という項目を見かけるのですが、大人のアスペルガー症候群の皆さん、いかがでしょうか。

もし、目を合わせるのが極端に苦手であれば、大抵は3歳児頃までには、親がその異常に気づいて「自閉症」の診断なり疑いをかけられることになるからです(この記事ではアスペルガー症候群と自閉症を別個の障害と考えて進めています)。

アスペルガー症候群と診断された人の中で、幼児期に人と目を合わせられないことが問題になった人はどのくらいいるのでしょうか。ちなみに、私は自然に目を合わせていたようです。少なくとも、ブログで見る限りは、幼児期に目を合わせられなかったと書いている人は見受けられません。もし、いたとしたら、限りなく自閉症に近い人かもしれません。

目を合わせることに、いちいち面倒な日本文化

もちろん、大人になるにつれて、目を合わせることに関して不合理なことが多く、目を合わせることが面倒になってしまったという例は多いと思います。定型の人でも、日本人の場合、目を合わせて話すことがあまり好きでない人が多いように思えますがいかがですか?

だって日本では、人の目を見るということは、

  • 「人の目を見て話せ」と言いながら、人を威嚇(マウンティング)している。
  • 「何こっち見てるんだ」と、自己防御から無用に絡む人がいる。
  • 「目を合わせない人はウソをついている」と心理学的なことを言う人がいる。
  • 「見つめられると照れる」と理解不能なことを言う人がいる。
  • 「目と目で通じ合うそうゆう仲になりたいわ」。まぁ、いやらしい。
  • 「人をじっと見る気持ち悪いやつ」。気持ち悪い人になる可能性がある。
  • 「あまりジロジロ見たら失礼よ」。ジロジロ見てないのに…

そういう、複雑極まる(奥ゆかしさともいう)体験を散々して育ちます。

面白い記事を見つけました。

10代から50代の男女100人を調査した結果、約70%の人が、アイコンタクトが苦手だという予想通りの結果に…。
<中略>
専門家によると…「文化の違いだと思うんですね。日本では、相手をしっかり見る事っていうのは、むしろ失礼にあたる。ひとつの例を挙げれば、ヨーロッパの肖像画の特徴です、真正面に相手を見ている。ところが日本の肖像画は、見る人に向いて中の人物像が目線を送っているのは、少ない」とのこと。

www.ntv.co.jp

特に1600年から1867年までの江戸時代は、この制度が社会の隅々まで厳しくいきわたり、サムライなど身分の高い人と、一般の人々とは、結婚はおろか、話をすることも自由にできませんでした。特に、身分の高い人の目を見ることは大変無礼な作法とされ、時には死に値することもあったのです。

誤解される日本人

・・・なんか、めんどくさくないですか?

目を合わせることに関して、複雑(奥ゆかしい)さが求められているのです。

シングルフォーカス特性を持つ、アスペルガー症候群の人にとって、こんな生きづらい社会もありません。自然と「目を合わせるとろくなことがない」とすり込まれているのです。

大人のアスペルガー症候群のいち患者はこう言います。

現時点で僕に関していえることは、決して人の目を見るのが不安というわけじゃなくて、 人の目を見て話すことの必要性を感じていない、ということだと考えてます。

話し相手と視線が合わない : 新社会人を目指すアスペルガーのブログ

これが問題の本質ではないにしろ、なかなか興味深い知見ではないでしょうか。

目を合わせる方法と本質

では、「目を合わせてくれない」と苦情を言われたアスペルガーの人はどうしたらいいのか。

  1. 作業をやめて体を話し相手の方向に向ける。
  2. どうしましたか?と聞く。
  3. 目を数秒見てから、みけんあたりにそらす。
  4. 話を聞く。
  5. 目を数秒見てから、みけんあたりにそらす。
  6. 繰り返す。

正直これが完璧に出来たらアスペルガー症候群卒業かと思いますが、普通の人になりたいアスペルガー症候群の人は努力して損のないことだと思います。ポイントは相手の目を見るというより、相手の方向に体を向けるということです。

「アスペルガー症候群の人が目を合わせない」の本質は、一点集中のシングルフォーカス特性ゆえに、今集中していることから、話す相手へと視線を移すことが難しいことにあります。また、話している途中に「違うことが気になり」注意が逸れてしまうというわけです。

逆に言うと、話相手の人がクマの着ぐるみでも着て話しかければ、たぶんびっくりして注意を向けるでしょう。

ドーソン博士は、「赤ちゃんは、人を見ることで、顔の表情や言語、身振りを覚えます。自閉症の赤ちゃんが物に興味を持っており人を見ていないとすれば、学習のチャンスを逃してしまっています」といいます。

gigazine.net

赤ちゃんがそうなら、大人はなおのことそうですね。

目を合わせる方法 ビジネス編

ビジネスは戦場です。切るか切られるかです。ですから、ガン見でもいいので、できるだけ目をそらさないようにしましょう。正直面倒ですが、定型の人もたぶん面倒だと思っていますので、ご安心を。

なお、「目は脳の一部」と言われます。目を見ることによって、相手が頭の中の様子がなんとなく分かるのです(つまり相手の心理状態)。「目がいかれている」、「目が死んでいる」とはよく言ったものです。

自閉症の赤ちゃんは、目と目を合わせるのを避ける傾向にある

さて、大抵の赤ちゃんは、授乳の時や母親の呼び掛けに振り向いて、目を合わせると笑みを浮かべます。しかし、自閉症を疑われる赤ちゃんの場合、呼びかけに反応しないどころか、こちらから目を合わせようとしても、なかなか合わせてくれません。

http://自閉症特徴.com/entry129.html

自閉症ではなく、舌癒着のケースもある

一方、自閉症ではなく、舌癒着症のせいで授乳中に目を合わせない赤ちゃんがいるそうです。これは、舌癒着症の手術をしている耳鼻科医に聞いた話ですが、舌癒着症があると、自閉症やADHDと似た症状を起こすケースがあるようです。先生は日帰りの手術を通して、自閉症と思われていた子どもを数え切れないほど救ったとのこと。

舌癒着症は本来「舌癒着・喉頭蓋・喉頭偏位症」という長い名前なので、最初の部分をとって「舌癒着症」と呼んでいます。

舌が癒着しているのではなく、舌が下顎のどこに付いているかで癒着度が変わってきます。一般的に前についていれば重度で、後ろにあれば異常なしか軽度との診査となります。前に付いていればどうして悪いかというと舌に引っ張られて喉頭(気管の入り口)も前に傾いてしまうからです。

そのため、空気の入り方が悪くなりスムースな呼吸が出来ていない事があります。それは睡眠にも影響し、浅い睡眠になってしまい朝起きても寝たりない、昼間眠い、疲れやすい等睡眠障害の原因の一つになります。新生児の場合、授乳障害を起してうまく母乳が飲めなくなってしまう事があります。

maruyamadent.com

この舌癒着手術は、反対意見もあるようですので、気になる方は両者の意見を詳しく調べてみてはいかがでしょうか。以上、大人のアスペルガー症候群、よしまるがお届けしました。